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脊柱の障害

14.06.28

1. 脊柱とは

 脊柱とは、頸椎から始まり胸椎・腰椎・仙骨・尾骨で構成される骨の連なりのことです。

 しかし、後遺障害等級表上の脊柱の障害とは『頚部および体幹の支持機能ないしは保持機

 能および運動機能』に着目しているので、頸椎・胸椎・腰椎を脊柱として取り扱っています。

 また、頸椎を頭部の支持機能を担う部分胸椎・腰椎を体幹の支持機能を担う部分と区

 別して異なる部位としての取り扱いを行い、それぞれの部位ごとに等級認定を行っています。

2. 変形障害

 脊柱の変形障害については、主に脊柱の後彎とコブ法により測定された側彎の程度によって

 以下の等級に認定されます。

 後遺障害等級表

等級 傷害の程度
第6級  脊柱に著しい変形を残すもの
第8級  脊柱に中程度の変形を残すもの
第11級  脊柱に変形を残すもの

 変形障害の認定要件

等級 後彎の程度 側彎の程度
第6級 脊柱圧迫骨折等により2個以上の椎体の前方椎体高が著しく減少し、後彎が生じているもの。
脊柱圧迫骨折等により1個以上の椎体の前方椎体高が減少しているもの。 コブ法による側彎度が50度以上のもの。
第8級 脊柱圧迫骨折等により1個以上の椎体の前方椎体高が減少し、後彎が生じているもの。
コブ法による側彎度が50度以上のもの。
環椎または軸椎の変形・固定(環椎と軸椎との固定術が行われた場合を含む。)により、次のいずれかに該当するもの。このうち①及び②については、軸椎以下の脊柱を可動させずに回旋位または屈曲・伸展位の角度を測定する。
①60度以上の回旋位となっているもの
②50度以上の屈曲位または60度以上の伸展位となっているもの
③側屈位となっており、エックス線写真等により、矯正位の頭蓋底部の両端を結んだ線と軸椎下面との平行線が交わる角度が30度以上の斜位となっていることが確認できるもの
第11級 脊柱圧迫骨折等を残しており、エックス線写真・CT画像またはMRI画像により確認できるもの。(変形の程度は問わない)
脊柱固定術が行われたもの。(移植した骨がいずれかの脊柱に吸収されたものを除く)
3個以上の脊柱について、椎弓切除術(椎弓の一部を切離する脊柱管拡大術を含む)等の椎弓形成術を受けたもの。

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3. 運動障害

 脊柱の運動障害の認定されるには、運動障害の原因となる他覚的所見として脊柱圧迫骨折

 や軟部組織の明らかな器質的変化が認められる必要があります。

 後遺障害等級表

等級 障害の程度
第6級 脊柱に著しい運動障害を残すもの
第8級 脊柱に著しい運動障害を残すもの

 運動障害の認定要件

等級 認定要件
第6級 次のいずれかににより頚部および胸腰部が硬直したもの。①頸椎および胸腰椎のそれぞれに脊椎圧迫骨折等が存しており、そのことがエックス線写真等で確認できるもの
②頸椎および胸腰椎のそれぞれに脊椎固定術が行われたもの
③項背腰部軟部組織に明らかな器質的変化が認められるもの
第8級 次のいずれかにより、頚部『主要運動のいずれか一方)または胸腰部の可動域が参考可動域角度の1/2以下に制限されたもの。①頸椎または胸腰椎に脊椎圧迫骨折等を残しており、そのことがエックス線写真等により確認できるもの
②頸椎または胸腰椎に脊椎圧迫固定術が行われたもの
③項背腰部軟部組織に明らかな器質的変化が認められるもの
頭蓋・上位頸椎間に著しい異常可動性が生じたもの。

 ※ エックス線写真等では、脊椎圧迫骨折等または脊椎固定術が認められず、また、項背腰

   部軟部組織の器質的変化も認められず、単に、疼痛の為に運動障害を残すものは、

    局部の神経症状として等級を認定することになります。

  ※ 脊柱の運動障害の可動域測定は、原則として自動運動にて行う。

4. 荷重機能障害

 荷重機能障害については後遺障害等級表に該当するものがない為、相当等級として以下の

 ように取り扱います。

 なお、荷重機能障害が認められる前提として、脊柱圧迫骨折・脱臼、脊柱を支える筋肉の麻

 痺または項背腰部軟部組織の明らかな器質的変化が存し、それがエックス線写真等により

 確認できることが必要です。

 6級相当・・・頚部および腰部の両方の保持に困難があり、常に硬性補装具を必要とするも

          の

 8級相当・・・頚部または腰部のいずれか保持に困難があり、常に硬性補装具を必要とする

          もの

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